
「宿房 翡翠之庄」の料理は、よくある温泉旅館の料理とは違う。
「地産地消」というテーマはあるが、それぞれの献立が、この宿の存在価値をアピールしているかのようだ。
宿の敷地内にある「カワセミ自家菜園」で収穫された新鮮な野菜は、前菜やサラダなど、いくつかの献立に登場する。
同じく自社工場で燻された自家製のくん製は、チキンロールやハムとなって、食欲をそそる。
この宿らしい、役者揃いの面々ばかりだ。
そして、忘れてならないのは、今や長湯温泉のシンボル的な存在となったエノハ料理だ。
「エノハ」とは、ヤマメの別称と言われているが、実はヤマメとアマゴの兄弟的な存在らしい。
山奥の清流しか育たない川魚で、「渓流の宝石」とも地元では称えられているそうだ。
同じ川魚の鮎と比べても、くさみやクセがなく、一般的に川魚が苦手な方も、この「エノハ」を食すれば、考え方が変わるだろう。
取材当日、隣の部屋の主婦三人組の一人が、川魚が苦手で食しなかったところ、友人に勧められ無理して口に入れたとたん、「え?美味しい!」となり、結局、全部たいらげたという光景を見ることができた。
それほど、この「エノハ」のスペックは高いということなのだ。
お造りのあとは、私の大好物の「エノハの骨せんべい」だ。
先ほど出されたお刺身の残り(頭や骨)を、塩コショウして揚げたもので、これがサクッサクッとして、絶品の味わい。
これを目的にわざわざこの宿に訪れる客は多い。
個人的な意見を言えば、日本一、ビールに合うメニューだろう。
この「エノハ」は、さらに塩焼きや、唐揚げを選択することができる。
悩むところだが、「骨せんべい」の美味さを知っているので、当然ながら私は唐揚げを選んだ。
肉料理としては、豊後牛のローストが出た。柔らかく肉の旨みが凝縮された味わいだ。
締めの食事は、幻のエノハ茶漬け。
やはりこれも「エノハ」を秘伝のタレでじっくりと漬け込み、時間をかけ燻製にしたものを粉砕し、お茶漬けに仕立てたもの。
幻と言われる所以は、茶漬けの素を完成させるまで1週間もかかるからだという。
この自家製茶漬けの素は、売店でも販売しているとの事。

朝食の一例(2009年3月中旬撮影)
朝食の一例をご紹介いたします。自家製エノハの一夜干しに昆布と明太子添え、豊後牛のビーフシチュー、切干し大根の煮物、サラダ、豚肉と野菜の朴葉味噌、湯豆腐、生玉子などです。
ご飯は地元大分県産のひとめぼれです。
朝食も夕食同様、地産地消にこだわった料理をお出ししております。
また、食事処の入り口にあるフリードリンクコーナーを設置しておりますのでご自由にお飲みください。
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お食事は食事処「くたみ」にてご用意いたしております。
イス、テーブルの個室もございます。

































